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2019年 あけましておめでとうございます。

新年、明けましておめでとうございます。
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たましぎ農園の正月は、恒例のおせち。年末台所に立ち続けた妻の力作がならびます。
娘も黒豆やゆり根、お煮しめをもつもつと食べました。

雪のない正月になるかなーと思っていましたが、年末の3日間でしっかり降り積もり、石谷らしい雪の正月になりました。
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元旦の朝はこのとおり晴れ間も見えて、気持ちよかったです。
妻が娘を背負い、3人で山の湧水くみと、初詣にでかけました。

石谷集落には面白い風習があり、集落内の2つのお宮さんと1つのお堂を、午前0時頃にお参りするのです。
3か所2年参りです。
そしてその間、村の人とすれ違っても挨拶を交わしてはいけません。
神様に新年のあいさつを終えるまでは、人とあいさつするなというわけです。
この村に移り住んだ最初の正月、2年参り中に、村の人があいさつを返してくれないことに寂しく思ったことを思い出します。
あとで訳を聞いて、納得。おもしろいなーと思いました。
昨年と今年は、娘が小さいこともあり、2年参りはせず、朝になってからゆっくりと参拝しました。
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こちらは諏訪神社。
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小さな祠の中にちゃんとご神体が鎮座しております。

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娘は妻の背中で、キラキラ光る雪を眺めてご機嫌。
妻が立ち止まると不機嫌。

こちらはお堂。昔は尼寺で尼さんがおられたそうです。その後は集落の集会所になり、今は集会所も別のところに新しくできたので、年に一回のお参りの時しか使われません。
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なんと中には見事な観音像が。旧吉川町の文化財でもあります。
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最後は八幡宮さん。
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昨年、集落のお金で改修しました。
こちらも社殿はなく、石の台の上に祠があります。
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かつては社殿をつくる計画もあったそうですが、お金がなくてとん挫。
でも、それでよかったかなと思います。
社殿のない神様は風雪にさらされて申し訳ない気もしますが、管理はしやすいのです。
最後に3人で記念撮影。
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セルフタイマーシャッター。あ、斜めになってしまいました。

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11時から集落の年始会です。
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スルメイカと昆布。簡単なつまみに、お酒はたくさん飲みます。

お昼にお雑煮をいただき、昼寝。
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娘も父ちゃんのお腹の上で昼寝。
雪がもかもかと降ってきました。
薪ストーブのぬくもりを感じながら、のんびりとしたお正月を過ごしました。
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2019-01-02 05:09 : ごあいさつ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

親にさせてもらうこと

おかげ様で41歳になりました。
この村で迎える6度目の春です。
雪深く、暗い冬を超えて再開する春の感動は、1年目から変わることがありません。
あの冬があり、この春がある。ただただ、そのことに感謝できることが、この村で暮らす意義のように思います。
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昨年11月下旬、娘は小さく生まれました。
寒い冬を風邪ひくことなく過ごし、妻のおっぱいをがんばって飲んで、彼女のペースで確実に大きく育っています。
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(↑満4か月の頃の娘)

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手足がよく動くようになり、そのことが嬉しいらしく、ひたすら動かしては歓喜の声を挙げています。
布団を蹴飛ばし、あおむけのまま移動し、布団から落ちる。落ちてまた、その先の世界に向かって進む意思がある。ただ、力尽きて進まなくなり泣きだすのが今のところのオチですが。
彼女にとってはすべてが新鮮な発見です。
自分で体を動かすことで感じたり見えたりする世界。彼女自身の体の動き一つ一つが発見の喜びになっていると感じます。
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4か月に入って首が座って来たので、妻は娘をおんぶするようになりました。
暖かい日は外に連れ出し、散歩をしています。
彼女はすぐにおんぶが好きになったようです。
背負う時の満面の笑顔がそれを語っています。
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母ちゃんと同じ目線で世界が見えることが嬉しいのか。まるで自分で移動しているかのような感覚が好きなのか。ただただ嬉しそう。
やがて母ちゃんの背中のぬくもりにうとうとと眠りにつきます。
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久しぶりに大雪だった冬でしたが、暖かい日が続いたおかげでぐんぐんと雪解けが進みました。
娘を背負い雪原を歩く妻。
娘よ、君は雪国で生まれたんだよ。雪国で育つんだよ。これから何度も美しい春と出会うんだ。
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娘が我が家に生まれてきたことで、生活はがらりと変わりました。
子供中心にまわり、合間に仕事をする。
夫婦で子供と向き合い、子供のことで考え、子供のことで話し合う。
そして娘の一挙一動に笑う毎日です。

お風呂に入れたり、おしめを洗ったり、僕のできることは限られているけれど、娘に健やかに育ってほしいという思いは妻と同じです。
娘を育てているようで、僕は娘に育ててもらっているように思います。
父親にさせてもらっていると思います。
ありがとう。

そして同時に、自分たちが赤ちゃんだった頃も、こんな風だったのだろうか。
両親も同じ気持ちで僕を大切に見てくれていたのだろうと、思えるようになりました。
お父さん、お母さん、ありがとう。
僕は今、父親にさせてもらっています。
2018-04-10 05:07 : ごあいさつ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

人生を変えた大切な言葉

雪国で暮らす者にとって、春は特別な存在だ。
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この村に住んでもうすぐ5年になる。
気が付けば40歳の誕生日を迎えていた。
おそらく折り返しただろう人生。あちこち、いろいろ、くねくねと過ごしてきて今、この村で生きていることが、自分の中でしっくり来すぎておかしいくらいだ。

10数年前、青年海外協力隊として僕は東アフリカのウガンダ共和国に居た。
ウガンダで現地の農民と野良仕事をしては、大地に沈む夕陽を眺めたり、停電の夜に星空を眺めたりしながら、笑い、涙し、過ごした。
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そんなとき読んだ写真家・星野道夫さんの本の中に、こんな言葉があった。

――いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。
たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?
「写真をとるか、もし絵がうまかったらキャンパスに描いて見せるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」

「その人はこう言ったんだ、自分が変わっていくことだって・・・。その夕陽を見て、感動して、自分が変わっていくことだと思うって」
――― 星野道夫「旅する木」より

真っ赤な大地に濃緑色の雨林。
主食であるバナナ林が、豪雨と紫外線から大地を守り、豊かな恵みを人々に与えていた。
バナナを中心にめぐり続ける自然と人々の暮らしに衝撃を受け、僕は感動した。
自然と寄り添い暮らしてきた農民の知恵と生き方の尊さに気付かされたから。
その感動を、どうやって家族や友人に伝えていこうか、とまさに考えてきたときに出会った言葉だった。
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世界は今、とても危うい。
時代が進むほどに、人類の問題は多様化し複雑化し、混沌とし、一たび糸が切れれば、谷底へとなだれ込むかのごとく。
そんな中でも僕には確信がある。
僕たち一人ひとりが、感動を伝えるべく、自分自身で変わっていくことが、結局、世界を変える力になるということ。
大好きな写真トリミング
この村でたくさんの愛すべき父ちゃん母ちゃんに出会い、僕の人生にまた感動が加わった。
その分、僕はもっと変わってみせる。
人生をかけて、変わってやるんだ。
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自然に寄り添いながら、日本の主食であるお米を育て
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村の先輩方から暮らしの知恵をたくさん教えてもらいながら、
どんな苦境も跳ね返す笑顔を忘れず
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僕はもっと変わりたい。
変わり続けて、愛する人たちみんなに、感動を伝えられる人生を…、
ぼくたちは続けていこうと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いします。
2017-04-15 22:29 : ごあいさつ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

新年のあいさつのような決意のような

新年がやってきました。
石谷は雪の少ない正月です。
玉ちゃんが今年もおせちをがんばってつくりました。
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ながめてみると、材料はほぼほぼ石谷産です。そしてあたりまえですが、どれも旬のものばかり。
年の初めに、この土地でとれた、この時期にあるものを大切にいただくこと。
それは自分が生きている自然と、一つにつながっていることを確認する食事です。
土や水、そして山菜や作物の命がとてもいとおしくなり、今年も感謝しながら野良仕事をするぞーという気持ちになる食事です。
感謝したところで、たらふくお酒を飲みます。
元旦は集落の年始会にはじまり、お酒を飲み続けて終わりました。

こちらは雑煮。
玉ちゃんが「雪の少ない今年は、ひょっとして!」と、どこからか三つ葉をみつけてきてくれました。
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自分たちで育てたもちごめで、自分たちでついたもち。
うまい。うまい。ありがたい。
そしてまた酒が進む正月2日目です。

しかしいい加減、おなかが膨張し、血中アルコールも高濃度で維持し続けたため、なんか体が重い。
そこで二人で、向山をゆっくり歩いてみました。
雪の少ない正月だからこそまだ田畑の様子がわかり新鮮でした。
歩くのはいいなあ。
そうだ。今年は歩く年にしよう。
歩く速度で暮らせるように、まずはいつもの道を歩くところから始めようっと(思いつき)。
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本年が皆さまにとってよい年になりますように、越後の山里から願っております。
本年もどうぞよろしくお願いします。
2017-01-02 17:30 : ごあいさつ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

明けましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
大晦日も正月もなく白菜漬けの仕事で毎日加工所。暦の巡りあわせのおかげで、忙しく年が明けました。
今年はどんな一年になりますでしょうか。
あせらず、くさらず、あきらめず、今年も村の先輩方から「自然と寄り添う暮らし方」を学んで実践していこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。

さて、石谷集落ではどんな風に年取りをするのか、少しご紹介したいと思います。
集落には2つの神社(祠)と、1つの尼寺(お堂)があります。
大晦日の夜、年が明けると、集落の3箇所の神社とお堂に初詣をします。
3ヶ所それぞれに、おもちを一つずつお供えします。
石谷にはユニークなルールがあり、前の人がお供えしたもちと、自分のもちを交換して置いてくるのです。
つまり前の人のおもちは自分のものになり、家に持ち帰ります。
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こちらは一つ目の祠。蝋燭を立てて、もちを交換します。

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こちらは2つ目のお宮さん。ちゃんと鳥居はありますが、神殿はありません。村祭はこの神社を祭ります。

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こちらはかつて尼寺だったお堂。ちょっと驚きの立派な仏像さまがおります。
もう一つ面白いルールがありまして、それは、3ヶ所お参りする間に、村の誰かに会っても挨拶をしてはいけないというもの。
神様より先に、人間どうしが、新年の挨拶をすることはよくないよーとのことです。
静かーにすれ違うのです。静かーに。

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忙しい年末でも、たまちゃん(妻)がちゃんとおせちを作ってくれました。
元旦の遅い朝食はおせちと、ご飯。お米に感謝しながら今年の豊作も祈ります。
おせちの味付けは甘すぎずおいしい! どまんなかの味です。お酒が進んでしまいます。

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朝11時からは集落の年始会。
お母ちゃん方に楽をしてもらうために、ご馳走はとくになし。
昆布とするめいかに、日本酒。以上。
この後は、裏のハルヒデさん宅に連れ込まれ、2次会。
さんざん飲み、酔いつぶれて、楽しみにしていた元旦は終わりました。

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それにしても雪の少ない、おだやかな正月です。
そんなに寒くもない。

正直、世の中は危なっかしい方向へ、おかしな価値観へと、進んでいるように感じます。
でもこの村で暮らしていると、もっともっと大切なことが足元にあることに気づかされます。
気づいたことは、少しでも自分たちで実践し、発信していこうと思います。
世界中の農家が「自然と寄り添う暮らし」を続けることが、きっと今の時代に求められていることと感じています。
もっと丁寧に、暮らしを紡いでいこうと思います。
2016-01-02 17:36 : ごあいさつ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

鴫谷幸彦

Author:鴫谷幸彦
青年海外協力隊、農業系出版社など経て、新潟県上越市吉川区の山村に移住。2年間の研修ののち2014年春に就農しました。

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