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季節の便り 2019年8月

収穫の秋へ

太陽+育児
 目が回るように忙しく、そして暑い暑い夏が終わりました。
 気がつけば、朝日が昇る時間はずいぶん遅くなり、夜の合唱会もカエルから秋の虫へと主役が変わりました。
 仕事と家事の境目がぼんやりしている農家にとって、暮らし全体のリズムは太陽と同じです。加えて育児のリズム。太陽+育児のハイブリッドなリズムの間奏に農業が入り込むような暮らし。
 これがなかなか、不協和音で、まだまだまとまりのない我が家です。
 それでもなんとかしずつ、秋の収穫、冬じまいへと向かい転がっていく、そんな日々です。
 
お盆のイベント、運動会
 川谷地区には夏にお盆のイベントと運動会があります。
 高齢化と過疎化が進む当地には現在20軒程度。僕がここで暮らすようになってから5軒以上減りました。
 新しい移住者を呼び込もうと始めた行事や、昔からの行事は、年々参加者が減ってきました。今年はとくに少なかったように気がします。
 それでも村のみんなが顔を合わせ、肩肘張らずに楽しい時間を過ごすことは、とても意義のあることだと感じています。少ないながら、小さいながら、じょんのび(ゆったり)した気分になれることは明日からの野良仕事の活力になります。そして新しい仲間である娘。その娘にとっても「あなたが暮らしている世界」の豊かさ、人情の深さ、心のよりどころを感じてもらう貴重な機会です。
 忙しくて、忙しくて、自分のことだけを考えたくなることもありますが、どうやったって不便なこの村で暮らすためには、力を合わせて生きていく以外ないということを強く感じています。少ないながら、小さいながら、幸せを感じられる村づくりを真ん中においていきたいのです。

平成30年産米定期予約、終了です
さて今月の定期便を持ちまして、定期予約のお客様へのお届けしてきた30年産米も終了となりました。1年間本当にありがとうございました。悪天候で収量が半減した昨年。定期予約のお客様に助けられて、毎月生活することができました。妻も私も感謝の気持ちです。娘が健やかに育つことができているのも、皆さんとつながってきたおかげだと思います。
新米のご案内が遅れており申し訳ありません。月内には通信をお届けできる予定です。引き続き新しい1年もお付き合いくださいますようお願い申し上げます。                   (幸彦)
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2019-09-03 00:47 : 季節の便り(荷物に入れる手紙) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

季節の便り 2019年7月

晴耕雨漬

いい塩梅の梅雨
 昨年は空梅雨で日照りの夏でした。おかげで田んぼは大きくヒビが入るほど乾き、水が必要な出穂期に水がなく、秋の収穫は例年の半分にとどまる被害でした。
 今年の梅雨は、いい塩梅です。大雨が続いている地域のある中で、上越市はわりと安定しています。1~2日雨が降ると2日曇りや晴れ。田んぼを乾かしすぎず、土を軟らかくし過ぎず、ほとんど天水まかせでちょうどいい水分を維持しています。まさにいい塩梅。
 こんな年があってもいいかなと思います。
 とはいえ、年々増える田んぼです。草刈りや野菜の管理に追われ追われる日々。そろそろ梅雨明けの報せが聞こえてきそうですね。今度は暑い日々が待っています。収穫までもうひと頑張り!
 
十全ナスの漬けしごと
 十全ナスが取れ始めました。
 曇りの日が多いと、ちっとも実が太らないナス。
 獣害対策が後手になり、タヌキやアナグマに食べられ、実を引きちぎる時に枝を折られ、修復するのに時間がかかってしまいました。
 その後、電気柵をはり、丁寧に樹をおこし、誘引して支え、根元の草取りをし、下の葉を取り除き、手を加えるほどに応えるかのように、ナスの樹は元気を取り戻していきました。
 これこれ、これぞ野菜づくりの醍醐味。
 米づくりもそうですが、結局、農業は手間です。手間を惜しまず手をかけ続ければ応えてくれます。
 とれたナスは早速、加工所で浅漬けや粕漬けに漬け込まれていきます。とくに浅漬けは今だけの旬の味。薄皮なのに実がしっかりしている十全ナスが、もっともその持ち味を発揮できる漬け物だと思っています。自然の甘みと、みずみずしさを、どうぞお試しください。

コムギ、トウモロコシ
今年はコムギの収穫がうまくいきました。10aで100㎏程度ですが、いい粒になりました。これからもう少し乾燥したら、いよいよ粉にします。コムギの活用、大麦やもち麦の栽培、夢が広がります。
我が家の主力野菜のもう一つがトウモロコシ。お盆時期をねらってぐんぐんと生長していますよ。こちらもタヌキやハクビシンに狙われましたが、ネットと電気柵のダブルガードで被害を抑えています。梅雨明けで天気がよくなれば、きっと甘味もしっかりのることでしょう。あともう少し、お楽しみに。                  (幸彦)
2019-07-25 00:44 : 季節の便り(荷物に入れる手紙) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

季節の便り 2019年6月

草の季節へ

田植えが終わりました
 6月1日、今年の田植えが終わりました。
 今年は昨秋に改修工事した田んぼにトラブルが発生。とくに高低差が激しくなった凸凹を直すのに、何日もかかってしまいました。しかも雪が少なかった上に春の少雨で水不足。山からの湧水や沢水が頼りの田んぼでは代かきすらできずに足踏みした時期もありました。
 それで何度か降ってくれた雨を逃さず、一気に田植え。
 少し老化気味の苗になってしまいましたが、なにはともあれ、田植えを終えることができ、ホッとしています。
 
無農薬の抑草、うまくいっています
 田植えが終わると、今度は草との闘いが始まります。
 減農薬の田んぼでは除草剤を2~3成分までと決めています。
 水管理を徹底して、上手に除草剤を効かせられないと草だらけになってしまい、収量がガタ落ち。田植えから1カ月気を抜けません。
 いっぽう無農薬のほうは、田植え後4日目に竹ぼうきを5本ならべたものを植わった苗の上から引っ張りまわし、さらに4日後にはタイヤチェーンと針金でつくった手作り除草器を引きずりまわします。芽を出し始めた草を浮かせて退治する初期除草です。稲の苗は一度倒れますが、翌日は起き上がっています。 今年はタイミングよく除草器を入れられているので、減農薬の田んぼよりも草が少ない感じです。
畦草も腰の高さまで伸びてしまい、慌てて草刈りを始めました。
これから草取り、草刈りの日々、まだまだ続きます。

夏のお米について
いつも当農園のお米を食べてくださりありがとうございます。
当農園のお米は昨年から導入したお米用の大きな冷蔵庫で、玄米のまま一年中13度で管理できるようになりました。
それでもお客様の元に届いてからお米は呼吸を続けています。気温の高い夏はお米の呼吸がはげしく、品質が低下しやすい時期です。
なるべく冷暗所にて保管していただきますようお願いいたします。
またお米には虫もつきます。紙袋の口をしっかり巻き込んで封をしてください。できれば密閉容器に移していただくとよいかと思います。


今年の天候はどうなるか、気を抜けませんが、今年もおいしいお米がとれるように頑張りますので、どうか応援お願いします。(幸彦)
2019-06-25 00:42 : 季節の便り(荷物に入れる手紙) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

季節の便り 2019年5月

早くも苦戦?

苗半作
 農業には「苗半作」という言葉があります。
 苗さえよければ半分はできたもの、というくらい、苗づくりが命運を決めます。逆に、苗づくりは難しいということだと思います。
 冬の間いろいろと勉強したり、人の話を聞いたりするうちに、米づくりを苗づくりからやり直してみようと、気持ち新たにしました。
 種モミの質と量、温度管理、水管理、そして植えるタイミング。
 これらの要素を一つ一つ気を付けていると、今まで見落としていたことに気づかされました。たとえば苗の葉っぱの出方です。ちょっとの管理の違いで、茎が伸びすぎたり、1枚目の葉と2枚目の葉の長さに変化が生まれたりします。人間の所作に、敏感に反応し、姿に現れるなんて。
 過保護でもだめ、いじけさせてもだめ。微妙で難しい世界は、のめりこむと実に面白いものです。

田んぼの準備で苦戦中
 育苗に集中している間に違う問題が。
もっと作りやすくするために、昨秋、田んぼの工事をしました。地元の建設会社さんにお願いしたのですが、春になって耕し、いざ代かきの段になって、おかしなところに気が付きました。水がすぐにあふれたり、田んぼの高低差が大きくなっていたり。代かきをしても代にならず、頼みの雨もほとんど降らず。そうこうしているうちにせっかくの苗が黄色くなってきました……。
昨晩から今朝に、久しぶりにまとまった雨がありました。この機を逃さず代にして、植えてしまいたい! 気の休まらない春です。 (幸彦)
2019-05-25 00:40 : 季節の便り(荷物に入れる手紙) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

季節の便り 2019年4月

春の唄

春だよー♪
 この1カ月の変化の急なことといったら!
 雪は一気にとけ、ツバメが飛来し、カエルが鳴きはじめました。
冬の間は水墨画のようだった枯れ木山に、ふんわりと淡い若芽がのります。ブナの芽吹きです。雨ふりの翌日、晴れた日なんてもう最高。しっとりとしていて、いい香りがして、まぶしくて! まるで山と里、全体が「春だよー」と歌っているようです。
冬の間、体も心も縮こまっていた頃とは別世界。村のみんなもやる気と笑顔。毎年のことなのに、一年でいちばんうれしい季節が、今年も来てくれたことを喜びます。
長い冬があればこそ、こうして感動できるのですね。

コメ作り、野菜作りが始まりました
 6年目の米作りがスタートしました。すじまき(稲の種まき)をしたら、苗代の準備。野菜の種まきはネギ類に始まり、カボチャ、トマト、盆花と続けざま。雪解けの早いところに、ビニールのトンネルをつくって、その中で育苗します。畑にまく堆肥を運び、ボカシ肥料も仕込みました。機械や道具をガタゴトと出してきて、整備をしたり、ビニールシートで家のサイドに屋根をかけたり、納屋や家の中にしまい込んだものを広げて行きます。
 田んぼに水を引く前に大切な作業があります。田んぼの中、山側に溝を掘り、畦を立てます。「そよ」と呼び、田んぼの生き物の逃げ場であったり、秋田んぼを乾かしたいときの排水路になったりします。なまった体には、泥を上げる作業は結構きついのですが、そよ上げをしっかりした田んぼは管理しやすいのです。豊作を願いながら、基本的な作業をしっかりこなして挑みたいと思います。         
2019-04-25 00:37 : 季節の便り(荷物に入れる手紙) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

鴫谷幸彦

Author:鴫谷幸彦
青年海外協力隊、農業系出版社など経て、新潟県上越市吉川区の山村に移住。2年間の研修ののち2014年春に就農しました。

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