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3年目の米作り②

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田んぼの上の林のそでに、かわいらしいスミレが咲いています。
たまちゃん(妻)の両親が手伝いに来てくれています。
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お義父さんには稲の苗を育てる苗床の均平作業をやってもらいました。自作のローラーで入念に。
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そして、土と燻炭(もみ殻の炭)と肥料を混ぜあわせて培土をつくり、苗箱にその培土を詰めていく作業。
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翌日、みんなで「すじまき」です。すじまきとは稲の種まきのこと。
種もみのことを「すじ」といいます。筋状に蒔くからではありません。
手回しのすじまきマシーンは最低3人いないとうまくいきませんので、手伝いはありがたい。
種もみに長い禾(のぎ・ぼう)がついたままの品種は、機械に引っかかりやすいので、手で蒔きました。

今年は桜がきれいです。年によっては鳥が花芽をつついてほとんど咲かない年もあります。
集落の桜公園で恒例の花見をしました。
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2016-04-24 18:53 : 野良しごと : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

3年目の米作り①

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4月の半ばだというのに、家の周りの雪もすっかり消えてしまいました。
暖かい日が続き、庭のスイセンも咲きました。
冬の間こたつで丸くなっていた村の母ちゃんたちが、いっせいに騒ぎだします(方言で「活動を始める」の意)。
ここに住む人たちが、一番愛する季節がやってきました。
そう、それは山菜シーズン!
とくにウドとゼンマイは、正月ころから夢に見るほど、みんながラブな山菜です。
うちの玉ちゃんもゼンマイとり(少しですが)に夢中です。
トシコさんに教えてもらったように、ゼンマイをゆでて、むしろの上で一日に何度も丁寧にもみます。
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もむのをさぼると、カリカリに干からびてしまいます。
もんで繊維を軟らかくしながら干し上げるのです。
お、いい感じですね。
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たましぎ農園では、3年目の米づくりが始まりました。
昨年無農薬の田んぼからとったコシヒカリの種もみに、じっくり吸水させたら、今度は芽を出すために2晩ほどお湯に浸けます。
このときに、今年は初挑戦で食酢を投入。酢の殺菌効果で病気を防ぐ作戦です。
目が・・・。
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そして家の裏では、もみ殻堆肥づくり。生ごみともみ殻と米ぬかとよーく混ぜてブルーシートで覆います。
こちらは野菜畑の肥やしとなります。
風はまだ冷たいのですが、お日様のおかげで外仕事をすると汗ばみます。
もうちょっとゆっくりしたかった、というのが本音ですが、雪が解けたら仕方ありません。
ゆっくりギアを上げていきます。
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2016-04-20 18:51 : 野良しごと : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

グローバルってなんだ?

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昨年、雪が降る前に妻が植えたクロッカスが花を咲かせました。
去年より1ヶ月くらい早い春です。
山の雪もだいぶ消え、日陰にわずかに残る程度まで融けました。そして村の先輩たちは、冬にコタツで丸くなっていた背中を伸ばし、山菜とりに騒ぎ始めます。
昨日39歳になりました。35歳で脱サラして、今の暮らしを選んで4年が経ちました。
農家になるなら35歳でも遅いなーと思っていましたが、あのとき決断していなかったら、もっと遅くなっていたわけですから、良かったんだと思います。

先日、「グローバルな人材」というようなテーマで新聞の取材を受けました。
僕は青年海外協力隊で東アフリカのウガンダ共和国に2年いましたし、妻は学生時代にドイツとベトナムにいました。
そして今は、新潟の山村で農業をしている。一見みょうちくりんな僕たちの人生から何かを読み取ろうという取材でした。
うまく答えられたかどうかは、記事になったときにわかるとして、話をするうちに、ちょっと思うところがあったので書き留めておくことにしました。

そもそも「グローバルな人材」という定義が、怪しくはないだろうか。
グローバルな人材というのは、たとえば海外で働いたり、国際協力の場で活躍したりする人のような気がしていました。
でも最近この山奥で農家をしながら、テロや内戦、経済、環境問題といった世界が直面している問題をニュースとして触れるうちに、グローバルとは、「多様で持続的な国際社会をつくりだしていくこと」であると強く思うようになりました。
新自由主義が強まるほどに、単一で不自由な社会になっていくように、人間が一生懸命考えたシステムは矛盾に満ち、より強いひずみを生みます。
となると、今までのイメージのように、単に今のシステムにのる形で海外に向かったとして、多くの問題を解決することができるのかと思ってしまいます。

ウガンダで出会った農家の母ちゃんたちと、この村の母ちゃんたちには多くの共通点があります。
例を挙げるとたとえば、無邪気な笑顔、明るい性格、優れた手業、自然と作物へのまなざし、などなど。
そのどれもが、僕には足りないものです。
僕の生きる目的はいつのまにか、ウガンダとこの村の農家の母ちゃん(あ、父ちゃんも!)みたいになることに変わっていました。
それは妻も同じです(たぶん)。
僕たちはそれぞれ違う国で暮らす経験を通し、「世界の問題は遠くで起きているのではなく、自分たちの暮らしの中にある」ということを感じました。
自分たちの暮らしを整え、変えていくことで世界をよくしていけたらという思いを持っています。
そして世界の問題の解決のヒントは、今この村の農家の暮らしの中に詰まっています。
それはウガンダの農家も、ドイツの農家も、ベトナムの農家も同じ。
多様で持続的な暮らしができる世界中の農家は、ちゃんと知っているのだと思います。
だから、僕たちにとって、グローバルな人材とは、まさに彼らのことなのです。

雪融けが早く、暖かい日が続いていたのに、今日は突然の雪。
自然相手の暮らしは、とても難解です。
でも難解なだけに、うまくいったり、乗り越えたときの感動が大きいのです。
自然に寄り添いながら生きる知恵を蓄えて、この村から多様で持続的な世界をつくるヒントを発信できるようになりたいなと思います。

地球を耕すすべての農家のように。
2016-04-10 20:25 : 思索ノート : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

鴫谷幸彦

Author:鴫谷幸彦
青年海外協力隊、農業系出版社など経て、新潟県上越市吉川区の山村に移住。2年間の研修ののち2014年春に就農しました。

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