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時代というやつは

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今朝はめずらしく青空が広がっていた。雪国の青空、これはもうすべてを煌めかせてくれて、ほんとうに美しいもの。
冬の青空は、関東で生まれ育った僕には当たり前のことだったが、新潟に住んでからはとても貴重な存在に変わった。
青空を見るといちいち写真に撮りたくなるほどだ。

国会では、憲法9条をめぐる論戦が熱を帯びている。
憲法は僕達国民のものだ。権力者のものでも学者のものでもない。
だから国民がみんなで考えて、変える必要があるとなれば変える。それでいいと思っている。
ただ、自衛隊という存在、集団的自衛権との矛盾、周辺情勢うんぬんを理由に、解釈や文言をこねるのは、正直気持ち悪い。
気持が悪いから、いっそのこと「2項」を削れ、という話まで大手を振って通り始めた。
気持ちが悪いからと、「ただの今」を生きる人間の勝手都合で憲法を変えてしまっていいものなのだろうか。

「今の時代に合った憲法に」
聞こえはいいが、どうだろうか。
振り返ってみれば、この国は時代を追い、時代に流されて、「ほら見たことか」となると、今度は時代が変わったとか。
まったく厄介者ではないか。時代というやつは。
時代に翻弄されるのはもうまっぴらごめん。
時代のせいにするくらいなら、時代とやらにまた化かされるくらいなら、時代遅れでいいよ。
憲法も、時代遅れがいい。

僕の生きているこの間も、人類はほとんど進歩をしていない。
宇宙に何度も行けるようになり、電話が携帯になりスマホになり、情報量があふれ出し、AI偏差値急上昇。
なのに戦争はなくなるどころか、そこらじゅうでテロが起こり、格差が広がり、自然は壊され、食は劣化し、心病み、気象は異常が常態化。
それでももっと便利がほしい。もっと勝ちたい。もっと興奮したい。もっと安く。もっと。もっと。
時代が進むほど、人間はもっともっとと悪くなっているみたいだ。

先人がつくった憲法9条、僕はとても好きだ。
日本が戦争に近づこうとするだけで、足かせになるところがいい。
戦争になったら、家族を守るために兵隊になるか?
そう問われ、まっさきに戦地に行くのは、純粋で責任感の強い人だと思う。
そういうまじめな人から先に、相手の命を奪い、自分の命を落とす。
そんな戦争は絶対にあってはならない。
そう願っていても、時代には勝てない日はやってくる。
一人一人が時代に合わせはじめ、やがて大きなうねりに変わると、もう時代の流れから逃れるこはできなくなるから。
だから戦争は、その気配を、かたっぱしからもみ消していかないといけないのだ。
1mmでも戦争に近づきそうものなら、かたっぱしから!

人間は成長しないもの。時代という厄介者にいつも化かされて失敗をする。
憲法はそんな僕たちを先導するものである必要はない。
後ろから僕たちを押さえつけていてほしい。
おかしな時代が過ぎたときに、帰れる場であってほしい。
昔は確かに誓った、不戦の誓い。
それもその時代に合わせただけの偽りの誓いだったか。

独裁者だけが、腹黒い権力者だけが、戦争を引き起こすのだろうか。
じつは僕達こそが、戦争を起こす張本人だと思う。
僕達の心の中にある、蔑視。
よその国や地域の人に対してバカにする気持ち。
バカにすることで、自分たちが賢いと思う気持ち。
自分たちはましだと思い込む気持ち。
自分たちは正しいと思い込む気持ち。
意地の悪い僕達の中にある蔑視が、戦争を起こし、止められないのではないか。
そしてそれは、なくならない「いじめ」のメカニズムと同じだ。
いじめすらなくすことのできない僕達に、果たして憲法9条を「不都合だ」と変える資格があるとは、どうしても思えない。

憲法9条さえ守れば戦争にならないというもんでもなさそうだ。
所詮は変えようと思えば変えられるガラスの誓い。
大切なのは、僕達一人一人の心の持ちよう。
この時代の先に何がまっているか、目を凝らしたい。
自分の中の戦争の火種に目を凝らしていたい。

もう2度と、僕が戦争を起こさないために。
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2018-01-31 23:32 : モノモウス : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

言葉を介さない試行錯誤、ストーブと赤ちゃんと

記録的な大寒波で、一時2mくらいまで積雪が達したものの、そう慌てませんでした。
その後暖かく、風が吹いたおかげで、またぐっと積雪がへりました。
次の寒波までに少し家の周りを除雪しないといけませんね。
水道が凍らないように、すこし水を出しながら寝た夜。その翌朝には、こんなきれいな世界が広がります。
雪国の冬は、大変なことばかりじゃないんだ。
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(ちなみにこれは大雪の前の様子)

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毎年恒例4集落合同の冬まつり。
昨年はまったく雪がない状態で、なんだか物足りない冬まつりでしたが、今年はしっかり雪があり、大人も子供もおおはしゃぎでした。雑木、タケ、ワラなどでみんなでつくった高さ10mくらいのサイノカミに点火。無病息災、豊作祈願。めずらしく煙はまっすぐに上りました。誰かさんが書いた書初めが天高く、どこまでも高く飛んでいくのを、みんな眺めていました。
今年はきっといい年になりそうな、そんな予感に、みんなの瞳がキラキラしていました。

最近の楽しみは毎朝、薪ストーブに火入れをすることです。
寝室から娘を降ろしてくる前に、ストーブをつけ、部屋を暖め、掃除をしておくのが朝の日課になりました。
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運が良ければ前日の火が、熾きになって残っています。
消えている場合は、大豆の豆ガラ、すぎっぱ、落花生の殻、小さな木片などを駆使して火をおこし、十分に火が起きたら割り木を投入します。
イエルカさんのストーブは、シンプルなつくりで自分に合っています。空気穴をあれこれといじりながら、ストーブの癖がだんだんわかってきました。
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ストーブの中で炎がゆらめき始めたら、天板にはやかんやら鍋が並びます。
昨日の煮物を温めたり、味噌汁の出汁をとったりできます。お湯だっていつも湧いています。
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妻が気に入っているのは、このオーブン。耐火レンガで囲われた空間は300度以上温度を上げることができます。
温度計を見ながら、ピザやらグラタンやら、いろいろなものを焼いて楽しんでいます。
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耐熱皿に野菜を入れてチーズをふりかけたもの。
今まで電気オーブンでつくっていた料理が、部屋の暖房を兼ねてできてしまうなんて。
野菜とチーズが焼ける、いいにおいが、部屋にも広がると、なんとも幸せな気分になります。
不思議なことに、電気オーブンで焼いていた頃より、どんな野菜も甘みが増し、パンの焼け具合もパリッとして絶妙。
もっといろんなものを焼いてみたいね、と二人で盛り上がっています。
イエルカの薪ストーブ

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妻は24時間体制で、娘と向き合っています。
おしめを変え、おっぱいをあげて、を繰り返し繰り返し。
泣き止まないときは、観察観察。あれこれ試しながら。
育児って、赤ちゃんと母親の共同作業なんだと思います。介する言葉はなくても、表情と泣き声で意思疎通を図ろうとお互いが向かい合いながら。
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娘の笑顔が増えてきました。
笑顔が部屋を明るくします。
育児中心の生活はたいへんだけれど、掛け替えのない幸せな時間であることを僕達夫婦は感じています。
2018-01-20 05:56 : 暮らし : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

鴫谷幸彦

Author:鴫谷幸彦
青年海外協力隊、農業系出版社など経て、新潟県上越市吉川区の山村に移住。2年間の研修ののち2014年春に就農しました。

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